西スカイリムの記録

Western Skyrim Register

あの人形についてAbout That Doll

ヴァルドロルド

人形についてだが…ドラゴンの家から放り出してくれ。崖の上から蹴とばそうが、私の知ったことではない。あの惨めな女は我々に挑戦するため、勇気の枯れ草を腹に詰めて永遠の時を過ごすだろう。君があれをどうしようと私は本当に構わない。とにかく私の目に入る場所から排除してくれ。

我々の物資の供給経路については、もっと注意する必要がある。それに人の目や耳はあらゆるところにあることを忘れるな。誰一人としてドラゴンの家に連れて行くような危険を冒してはならない。我々が真の脅威となるために十分な強さを得るまで、影の中に潜むことが確実に成功する唯一の道だ。

イルムへの手紙Letter to Irm

愛しいイルム

今日、高きイングフレドから新しい仕事を得たの。だからもう少しここにいるわ。調査していない洞窟から鉱石サンプルを探して欲しいと頼まれたの。ついて来られないように注意しなければならなかった。彼は「偶然」ここで私に会うことを望んでいたみたいね。あのスキーヴァー。彼と恋煩いのケルバーンの間で注目を集めすぎてしまった。まるで彼らが、私をいやらしい目で見ていることに気づかなかったように。でも、あなただけを見ているからね?

とにかく、いいサンプルを見つけたわ。届けるためダスクタウンに戻る。いくつか仕事をした後で地上に向かう。運が良ければもう1週間か2週間で、一緒に寝られるわよ!

あなたのイングヤ

追伸 髪を切らないでね!あの柔らかい手触りが大好きなの。

イングフレドの作業命令Ingfred’s Work Order

トカゲ

そろそろ探鉱を学ぶべきだ。

話をした地域に行ってくれ。もし何か有望そうなものを見つけたら、サンプルを採取してダスクタウンの私のところへ持って来て欲しい。それぞれサンプルの採取場所を忘れるな!ボーナスは良い貴金層を見つけた者のものだ。運が良ければ、この場所から出ていく手段を買えるかもしれない。

高きイングフレド

くすねられた毒Pilfered Poison

お前が私の物を盗んだ哀れな輩なら、惨めな人生の終わりへようこそ!毒の効果は素早い。俺はただの漁師かもしれないが、卑劣な盗賊の殺し方ぐらいは知っている!

そして、あなたがここにある私のささやかな罠で窒息した不運な臆病者でないなら、このメモをモーサルの港に持って来てくれ。私の物を盗んだ人間か、他の何かについて情報があれば金を払おう!

アングラー

クラウディナ・イルデーンの仕事The Exploits of Miss Claudina Ildene

フィービ・ペロナード 著

偉大なるクラウディナ・イルデーンの仕事を見学するのは、とても興味深くためになる経験だ。彼女自身が自分の業績について多くの話を書き記しているが、その職業の真の秘訣を明かしてはいないように思える。もちろん、クラウディナは虚飾を好む人ではない。彼女は事実だけを記す。それはそれで興味深いものだ。だが彼女は、自分の手法の本当の驚異をあまり考慮していない。驚くべき偉業をいともたやすくやってのける、彼女の才能がいかに美しいことか!この文書で、私はクラウディナの偉大さを語ってみようと思う。

呪われた馬屋事件
最近、クラウディナと私はウィンドヘルムに呼ばれ、ある家族の馬屋についての悩みを聞いた。彼らは馬のいるところで奇妙なものが見え、騒音が聞こえて馬が落ち着かないと述べた。ある年長の兄弟の1人は幽霊を見たと主張した。幽霊は何かを伝えようとしていたが、意味は分からなかったという。

クラウディナはすぐこの事件に取り掛かった。彼女は馬屋の周囲に結界を設置し、それぞれの仕切りに香りのついた塩をまいた。馬は喜ばなかったが、我慢してもらった。数時間経過したが、何も起こらなかった。家族は眠りに着いたが、クラウディナは起きて見張っていた。彼女は何時間も馬屋を見張った。無言で、ただ観察していた。私もこの体験には興奮していたが、それでも疲労に耐えられなくなった。目を開けているのも辛かった!だがクラウディナは身じろぎもしなかった。彼女は石像のように監視を続けたのだ。

そしてついに!周りから囁き声が聞こえてきた。空中に光の揺らぎが現れ始めた。霊魂がクラウディナの結界にかかったのだ。霊魂はおぞましい咆哮をあげ、私は(恥ずかしながら)子供のように泣き叫んだ。クラウディナは当然ながら取り乱した様子もなく、立って亡霊に挨拶した。彼女は命令するような低い声で「目的を教えなさい」と言った。

霊魂は男の姿に変化したが、その衣服は大昔のものだった。彼は私たちがいて都合が悪いとでもいうように、当惑した様子だった。言葉を話すとは思っていなかったが、彼は口を開くと実によく通る声でこう答えた。「ずっと伝えようとしていたんだ!あの連中が、私の墓の上にこの馬屋を建てたことを!」
クラウディナは霊魂と長く話していた。会話を全て書き写すのはとても無理だったが、気の短い客が冷静な商人と話し合う様子によく似ていた。クラウディナは霊魂の心配事に耳を傾け、適切なタイミングでうなずき返し、いくつか質問をした。

それで終わりだった!霊魂の相手を済ませると、クラウディナは家族と話し合い、馬屋を別の場所に建てるよう言った。彼らは幽霊の問題が平和的に片づいたことに喜び、すぐ作業に取り掛かった。これは言っておく必要があると思うが、家族はクラウディナに、仕事の報酬としてかなりの大金を払うと言ったが彼女は断った。私がそのことについて尋ねると、「あの人たちは金持ちじゃなかったし、私も大したことをしたわけじゃない。簡単な仕事だった。ゴールドは彼らが持っていたほうがいいわ」

クラウディナのメモClaudina’s Notes

以下の場所で、奇妙かつ霊的な活動の可能性に関する報告が民から寄せられている:

– 街の北にある洞窟は祟られていると噂されている。洞窟から奇妙な音が発せられており、数名の住人が彼らの言う「冷たい風」が吹いているのを感じている。

– ある鉱山労働者が水辺での昼食を恐怖により中断された。流れのゴボゴボという音に混ざって、得体のしれない声が叫んでいるのが聞こえたという。その声は「お前は終わりだ」か「私も欲しい」と言っていたようだと説明している。当人は昼食を共にすることを恐れ、その場を離れた。

– 鉱山労働者グルモグは晩に何杯か飲んだ後で帰宅する途中、幽霊のような力で押され、橋から下の水に落とされたと主張している。グルモグの誰もが知る習慣を考慮すると、この件で唯一不思議な点は、このような事件がもっと起きないことだと住民は考えているようだ。いずれにせよ、引き続き調査する。

– 山の尾根に沿って浮かぶ光が目撃されている。付近の光るキノコが発する光だろうか?それとも霊魂か?調査する。

ケルバーンの作業リストKelbarn’s To-Do List

今日の目標

採掘サンプルを見つけて、ダスクタウンにいる高きイングフレドに持って行く。

イングヤへの詩を完成させる

ブラックリーチの奥深く
お前は私の心を盗んだ
そして私は…

    奥へと叫ぶ?
    あなたの桃をもぐ?
    深く願う?

これを見つけた親切な方へTo the Kind Stranger Who Finds This

この者はどうかお願いしたい。

この近くで採掘サンプルが入った袋を見つけて…それをダスクタウンにいる高きイングフレドに届けて欲しい。

彼は質問するだろう。過去の影があまりにも近づいていると伝えて欲しい。彼がアダンズダに会うことはもうない。
この者はもう行かなくてはならない。

彼に皿を洗うよう伝えて。彼にはわかるはずよ。

シャウラスの歌Chaurus Chant

カチ、カチ、カチャリ
シャウラスが襲いかかる

カチ、カチ、カチャリ
速やかに殺してほしい

カチ、カチ、カチャリ
暗闇から飛び出してくる

カチ、カチ、カチャリ
もっと大きな棒があれば

カチ、カチ、カチャリ
これで虫の餌になる

すべての古遺物収集家に告ぐ!Calling All Antiquarians!

あなたは古遺物に情熱を注いでいますか?古代の遺物に心が躍りますか?寝るのも忘れるほど文化や歴史に惹かれていますか?手を汚す作業は好きですか?

古遺物収集家協会は胸躍る新たな機会のために、有能な学者、考古学者、探検家を求めています。

世界を見よう!忘れられた遺物を取り戻そう!古代の謎を解こう!土から何かを掘り出そう!

該当する方は、ソリチュードにあるグウィリム大学北支部にいるヴェリタ・ヌミダまでご連絡ください。歴史に名を刻みましょう!

レジナス・ブーカ

(補遺:高い教養と秘術に対する生来の才能を持つ方のみ応募してください。私の時間を無駄にしないように。 -V.N.)

ドービンへの手紙Letter to Dorbin

ドービン

この緊急任務を引き受けてくれてありがとう。成功したら大学はこの恩を忘れることはないだろう。

渡した手付金が十分であることを祈っている。ソリチュードの吟遊詩人の大学にいる私のところに顔を出して変装を受け取ってくれ。それから、できる限り目立たないようにお願いする。

レイボーン

ドラウグルと竜教団Draugr and the Dragon Cult

竜教団の歴史家、スコルンヴィニル・キルンド 著

竜教団の古代の信者と、その司祭の関係について詳述した小さな書物がある。多くの人がこのつながりの深さについて理解しようと試みてきたが、結局は真の犠牲を痛ましいほど過小評価するに至るのみだった。

長く忘れられた竜教団の墓の広間をさまようドラウグルは、単なる足元のおぼつかぬ心ない獣を大きく超える存在である。彼らは我々の最強の守護者だ。全てを竜教団にささげた者は、ドラゴンプリーストへの奉仕に永遠を費やす者なのだ。彼らの崇拝が尽きることはなく、今もなお続いている。我らの祖先の敗北から長く。このことは励みになるはずだ。これはスカイリム全体が、竜教団を単なる遠い昔の記憶だと考えている証だ。我々の存在が実際に嗅ぎつけられることはない。

ドラゴンは我々の司祭に永遠の命を約束した。ドラウグルは礼拝する忠実な従者であり、司祭の死後も彼らを支える。毎夜彼らは目を覚まし、畏敬される司祭に力を移す儀式を行い、もう一度眠りにつく。永遠なる守護者。時間にも環境にも止められない、最も純粋な礼拝。

我々はドラウグルを愛しむべきだ。我々の最も名誉ある兄弟なのだ。

ネルフセアの警告Nelfthea’s Warning

隊長!沿岸に向かってくる船がある。見たことのない大きさだ。ランプは消えているが、欠けたところはない。襲撃だ!出られる者を連れて阻止に向かうが、他の者の援護も必要になる。できるだけ早く。

ネルフセア

ヘイルナの日記Heiruna’s Journal

旅の間に偶然出会えるだろうと考えていたさまざまな集団の中で、想定さえしていなかったのが竜教団よ。これは全くもって馬鹿げている。そこまで妄想するのは不可能だったと考える者もあるでしょう。しかし、結果は極めて明白ね。

私は彼らを隠れ家らしきものまで追跡した。彼らはそれを「ドラゴンの家」と呼んでいるが、見た目としてそう大したものではない。彼らはかつて強大だった勢力の屍のような場所に暮らしているが、彼ら自身も屍でしか有り得ない。仮に私がドラゴンの召喚を検討するほどイカれていたら、間違いなくもう少し陰鬱でない場所で実行するでしょう。実際のところ、そのような召喚に必要とされる機知や力を持ち合わせているかどうかはとても疑わしいと考えている。しかし、それでも彼らの理想は危険よ。

少なくとも、私があの馬鹿どもを排除することを戒める者はいないでしょう。過去に自分で法を執行することで様々な悪影響を被ってきたけど、これは別問題よ。芽生えたばかりの竜教団を虐殺する?ほとんど英雄になってしまうじゃない。

モル・カズグールの歴史A History of Mor Khazgur

歴史家、カレナ・エスムリー 著

モル・カズグールのオークは、オークととしても特に気難しい人々である。この情報を編纂するのは簡単ではなかった。我慢強い鉱山労働者が何人か、私の質問攻めを少々の苛立ちと脅迫だけで済ませてくれなかったら、この記述が可能になることはなかっただろう。

ロスガーを去って以降、モル・カズグールのクランを創設したオークは豊かな鉱山を見つけ、そこに身を落ち着けることにした。当初、鉱山は自給自足できていた。この場所には資源があふれ、オークは定住して生活を軌道に乗せた。彼らは鉱山の周囲に居住地を築き、栄えた。

現在の鉱山の監督官サルスグレグは、長い指導者の家系に連なる人物である。サルスグレグの祖父と父親は、クランの族長を務めていた。彼らは鉱山自体が栄えていた、いわば黄金時代にクランを導いた。クランはかなりの成功を収め、オルシニウムと分断されても快適な生活を送れた。

サルスグレグが父親から鉱山を相続するのは当然のことだと考えられていた。彼がその前に結婚していたことを考えると、奇妙ではある。このクランは伝統に忠実と言えないが、それでもこのことは私を驚かせた。

サルスグレグにとっては不運なことに、父が族長を受け渡す準備を整え始めた頃、モル・カズグールの鉱山は枯渇した。完全な枯渇ではないが、没落は急激だった。かつて栄えたクランは突如として、死滅の危機に立たされたのである。鉱山が枯渇すれば、彼らには何も残らない。

幸運にも、新しい族長が頭角を現した。若く力強いウルジクというオークが、族長の座を求めてサルスグレグに挑んだのである。彼女は勝利し、クランにかつての栄光を取り戻させるため、新しい採掘手法を即座に導入した。

ラシルの日記のページRasir’s Journal Page

今回はいいところまで来ている。感染源が見つかっていないのがとてももどかしい。何かが食べ物に混入したか?水?動物だろうか?ブラックリーチには多くの謎がある。私が知ることはきっとない。

しかし、もし聖域を浄化できたら私は英雄だ!トランヤやスコルのようにではないが、半分くらいは英雄になれるだろう。また自分の能力を活かせるのは気分がいい。さて、レシピに取りかかろう

ラシルの日記のページ、2ページRasir’s Journal, Page 2

思いがけないことに、ここブラックリーチには治療薬の材料が全て揃っている!理にかなってはいるだろう。この奇妙な場所で生まれた病には、そこの植物相に解熱剤があると思われる。

鍵はその多様な果実の中から、ブラックリーチモレルを見つけ出すことだった。これはとても高い効果のある治療薬をもたらす。とは言え、成功を確実とするために被験者は必要になるだろう。

ラシルの日記のページ、5ページRasir’s Journal, Page 5

被験者は自ら現れた。

本道に沿った洞窟の1つに感染者がいる。だが、結果がどうなるかは予想がつかない。感染者は信じられないほど凶暴だ。私はこの実験を、命を大きな危険に晒して行う。

そのため、中へ入る前に治療薬の大部分を隠していく。私がこの試験を生き延びられなかったら、他の誰かがこの責務を引き継がなくてはならない。

ラシルの日記のページ、8ページRasir’s Journal, Page 8

珍しいキノコを用意した。

治療薬の準備はできた。

あるいは、これまでになく準備が整った。試験を行うため、洞穴の北東にある小さな洞窟に向かう。

運が良ければ、これが最後の日記にはならないだろう。

リリスからの手紙Letter from Lyris

相棒へ

アイスリーチの魔女が喪心の嵐の背後にいる証拠を集めたわ。あたしはソリチュードへ向かって、ガーヒルド女王に知らせる。彼女は合理的なようだから、上級王スヴァーグリムが謁見を拒否し続けたとしても、あたしが一人で戦争を始めないようにしてくれるでしょう。

ソリチュードで合流して、一緒に女王と話しましょう。

リリス・ティタンボーン

ロズヒルデへの手紙Letter to Roshilde

ロズヒルデ

移動しなければならない。これを手にしたら、最初の地上行きの支度をするんだ。すぐに全員を引き上げる人員がいなくなるだろう。昨日の夜、またセントリーがザバシルの身体をえぐり取った。

彼は生きているよ。ただ、もう運搬はできない。

愛しい人へFor My Love

マクステン

私はあなたへの愛を、ずっと捨て切れないのではないかと恐れています。おそらく、それが私を愚かにするのでしょう。私がより強く賢ければ、きっともっと早くここを出ていたのでしょう。あなたと恋に落ちる前に、あなたのありのままの姿を見ていたかもしれない。しかし、私はここにいます。ここまで来るのにあまりにも長い時間がかかった。あなたの手で苦しみすぎてしまった。

あなたが私にしたことは、意図的であろうとなかろうと許すことはできない。さらに悪いことに、このことであなたが正気を取り戻したように見えない。こんな言葉があなたの胸に響かないことは分かっているけど、それでも書いておきたい。あなたの仕事は何の恵みにもならないし、命を救うこともない。あなたは自分が決して理解できない力に手を加えている。そして、それがあなたを腐敗させている。あなたが意に沿わない被験者に、生きた人々に行っている不快で冒涜的な儀式はとてもおぞましい。

ひょっとしたら、あなたはずっとこうなると知っていたのかもしれない。これを待っていたの? 自ら進んで、今の恐ろしいあなたになることを、進んで受け入れたの? いえ、そんなことはどうでもいいのでしょう。あなたがこれを読んでいるなら、私は去った後よ。追わないで。探しに来ないで。

どうか間違えないで、マクステン。私の一部は、あなたをずっと愛している。その一部を、切り離せたらよかったと思ってはいるけれど。この手紙を、燃やせるものなら燃やしたい。

フレイウェン

回収対象の品Things to Salvage

ドワーフのジョッキ
ドワーフ・スパイダーの脚
センチュリオンの兜(あるいはその一部)
ドワーフセントリーのキラキラ輝く部品
歯車
折れたパイプ

海の巨人の上陸The Sea Giant’s Landing

– 海の巨人の船は巨大だが、巨人のサイズを考えれば小さいとも言える。推定:あのような船では4人も乗れば座礁する可能性がある。また、操船はただ1人の担当と思われる。

– 船に不自然な損傷は見られない。推測:海の巨人は意図的に西スカイリムへ来たもので、風に煽られて航路を外れたか、何らかの危機的状況から逃れて来たのではない模様。

– 船は今も航海可能な状態。提案:付近の洞窟を調査し、海の巨人が上陸した兆候がないか確認する。ここが最初の目的地か、最終的な目的地ではない可能性がある。

日没後、海の巨人の船に密かに侵入する。獣は鈍感で注意が散漫な様子なので、気づかれることはないはずだ

海の巨人の動きThe Sea Giant’s Actions

– 私が到着した時、海の巨人はキャンプを設営していたが、どうやらその夜には落ち着いていたようだ。散らばった内臓や残骸から判断するに、この地域には地元の狩人がいたが、巨人がさっさと始末したらしい。

– 巨人は時々浜辺を行き来しているが、何か特別なものを探しているのか、ただ時間を潰しているだけなのかははっきりしない。

– 海の巨人はもう数時間ほとんど動いていない。休んでいるようだ。もっと近づいて、眠っている間に船へ乗り込めるかどうかを試してみる。奴がここで何をしてるのかは分からないが、私の存在に全く気付いていないのは確かだ。

海の巨人の捕食Sea Giant Predation

ヴァーセント・アードレイ 著

危険多き北の海でも、海の巨人ほど船乗りに恐れられている謎はほとんどない。伝説の生物と言われるほど希少であるにもかかわらず、海の巨人は第一紀からノルドの海の物語に登場する。海の巨人と出会ってから長い歴史があるのに、文化や行動についてはごくわずかなことしか知られていない。

漁師の物語から収集できる証拠によれば、地上に留まって群れを築く巨人と異なり、海の巨人は複雑な道具を使用し、集団で協力して自然の獲物を狩る。海上の氷の下に潜む鯨を。

マンモス飼いはマンモスの群れと協力関係を築いて平和に暮らすが、海の巨人は狡猾で無駄がなく、恐れを知らない捕食者である。大変な幸運により、私は海の巨人の狩りの成果が浜辺に打ち上げられたものを観察できた。勤勉な博物学者の目からすれば、死骸も豊かな情報源になる。

鯨の死骸に接近したところ、臭いを除いて最も強烈な印象を与えたのは、背びれの上から突き出た木製の大きな棒だった。ノルドの太腿より幅の広いこの棒は、鯨の皮の内部で折れているようだった。先端は硬い骨を削ったもので、銛に似た構造で先が尖っており、鯨のあばらの上の脂肪に引っかかっていた。深い傷だが、致命傷ではなさそうだ。

ではこの獣はなぜ死んだのか?その分厚い皮は恐るべき事実を物語っている。切り傷が背面や側面に付いており、かなり大きな肉の塊が切り取られている。刃で切り落とされたのだ。海の巨人は、どうやら鯨を生きたまま削り取ったらしい。

これには前例がないわけではない。ヅラゾグや狼が大型の獲物を狩る戦術は見たことがある。獲物に傷を負わせて出血とショックを狙うのは有効な作戦である。海の巨人の頑丈な骨格と強大な腕力、そして冷気への耐性があれば、極寒の水中に飛び込んで獲物と取っ組み合いをするのもたやすいだろう。戦いは凄惨なものだったに違いない。大人の鯨を無力化するには、6体以上の巨人が必要だと思われる。

船乗りは海の巨人の船を凍りついた荒野で見たと主張している。島ほどに大きな船で、ギザギザの槍で武装されていると。もちろん、こうした報告は空想に近い誇張と一般に思われている。だが狩猟部隊が乗る船は、とてつもない大きさでなければならないだろう。

海の巨人について我々が知らないことはまだまだ沢山ある。より小さな船を連携させ、正確な攻撃を行う知性はあるのか?あるいは単一の船に固まって、機会がやって来たら獲物へ襲いかかるだけなのか?彼らはどうやって、鯨を海底からおびき寄せるのか?突然現れた嵐によって元の居場所から引き離されたこの死骸は、解答よりも多くの疑問を投げかけている。

海の巨人の野営地The Sea Giant’s Camp

– 海の巨人のキャンプファイアは普通のたき火以上だが、予想されるほど大きくはない。1人か2人の巨人が心地よく温まる大きさだ。

– 相対的に言えば、キャンプも同じように小さい。おそらくここには2人以上の巨人がいない。他の巨人が雪の中での睡眠を楽しんでいるのでなければ。

– 備蓄も乏しいようだ。巨人の集団が必要な量としては、だが。船には最大でも数日過ごせる薪がある。食料はごくわずかだが、陸に着いた後で狩りをしようと考えていた可能性はある。

– これはとても小さな部隊だと考えられる。一番あり得るのは我々のような斥候だが、機敏さや鋭い観察眼は全くない。おそらく何の問題もなく、さらに近づいて調べられるだろう。

弓術大会Archery Competition

お知らせします:

弓術大会は中止になりました

理由は

関心の欠如のため

問い合わせはモリン首長まで

協会の通信ガイドAn Introduction to Circle Correspondence

古遺物収集家協会へようこそ

この高名な協会へ新たに入ったメンバーには、たくさんの質問があるでしょう。アルケインの通信に関する、下記にガイドを書いたわ。

あらゆる旅人が知っている通り、タムリエルはあまりに広く連絡が難しい。伝令を使った手紙は遅延するか破損することが多い。到着するだけマシね。隊商で送った小包は定期的に盗賊が襲う。私たちの仕事は繊細であるため、こうした粗雑な手法は需要を満たさない。幸運なことに我々の高名な創立者、チュルヘイン・フィーレは長距離通信の賢い方法を編み出した。あなたの古遺物収集家の目が鍵になる。

オリエンテーションの間に入手した古遺物収集家の目は、ここグウィリム大学支部にある中心の目と強力に結びついている。私たちの筆頭秘術師、ガブリエル・ベネレはあなたが発見した古遺物の画像をすべて召喚できる。これにより、私たちの勤勉な学者は、あなたが発見してからすぐに解析を開始できるのよ!

ガブリエルは解析結果をあなたの目に転送できる。古遺物の書に簡単な注記を添えてね。対象の複雑さを考えると記述は短いけど、情報が助けになることを祈りましょう。

ここで、古遺物収集家の目が計り知れないほど貴重であることをもう一度伝えておくわ。何ヶ月も調べたけど、その能力については表面的なことしかわからなかった。使用時には十分注意してね!

もし質問がさらにあるなら。ガブリエル・ベネレまで連絡して。良い探索を!

-ヴェリタ・ヌミダ

交渉の成功に必要なものNecessities for Successful Negotiations

オベレール・ペティット 著

交渉は難しいものだ。すでに合意が成立している集団であっても、お互いの喉を掻き切ることしか考えていないような集団でも、人々の間で交わされる会話の誘導は慎重に行われるべきだ。

あなたが実績のある外交官や事業家であっても、交渉は必須の技術である。誰にでも学べるが、練習を重ねて洗練させなければならない。私はここに、熟練した交渉者にとって重要ないくつかの技術を列挙しておく。

忍耐!交渉は時としてひどくストレスがたまるものだ。他の人々があなたを困らせるために力を尽くしている時でも最後まで冷静さを保てれば、間違いなく皆が合意に達する助けになるだろう。声が大きくなるか、気分が落ち着かないと感じるようになったら、感情が収まるまで休息を取ることを考えよう。

快適で広々とした会合の場所を持つこと。狭くて不愉快な場所では、交渉も不愉快なものになりがちだ。話し合うべき問題を切り出してもらう際には、安心してもらうのが望ましい。地域に関係なく、暑すぎないようにすること。暑いと緊張しやすくなる。それが防げない場合は、冷たい飲食物を提供すること。

会合の間は、全員の話をきちんと聞くこと。誤解されている、あるいは完全に無視されていると感じている集団がいると、交渉は開始する間もなく雲散霧消してしまうことが多い。全員に自分の事情を説明する時間を与え、その言葉を理解すると確約すれば、交渉は遥かに進めやすくなるだろう!

採掘者の日記Scraper’s Journal

この場所は滅茶苦茶だ。

オルグヴァルはここで財宝が見つかると言っていた。彼はここが古いドワーフの工場か何かだと考えている。この事業に参加している者の大半にはどうでもいい。ただ給料がほしいだけだ。

このトンネル掘りは厄介極まりない仕事だ。これまで見つかったのは、目が痛くなるあのクリスタルだけだ。こいつはブラックリーチ中にあるし、きっと価値なんてないだろう!それに加えて、トンネルを開けば奥には俺たちを喰おうとする何かが待っている。生きたまま皮を剥ぐドワーフの防衛装置、気味の悪い昆虫、何か恐ろしい怪物だ。

さらに悪いことに、オルグヴァルは下水で腐ったスキーヴァーの死体みたいな臭いがしやがる。生まれてから一度も風呂に入ってないんじゃないか?ここは腹の立つことばかりだ。空気は通らない、逃げ場もない!耐えがたいくらい不潔だ。言葉では表現できない。ここに来て自分で経験してもらうしかない。だがどんなに嫌いな相手でも、そんな目に遭わせるのは気が引けるほどだ。

オルグヴァルが死んだら、俺の言葉は正しかったってことだ!

くそ。地表に戻ったら、このドワーフのガラクタの一部は売れるかもしれない。生きて戻れたらな。

治癒薬の場所(最初の手掛かり)Directions to Cure, First Clue

この上の古い道を行け。

水晶の台座に着くまで南へ向かえ。

アーチを左へ曲がれ。

湖で足場を探せ。

治癒薬の場所(第二の手掛かり)Directions to Cure, Second Clue

2本の柱の間を北に向かって泳げ。

右に曲がって浜辺へ向かえ。

治癒薬の場所(最後の手掛かり)Directions to Cure, Final Clue

一番右側の塚から鍵を掘り出せ。

湖の端にある扉に入れ。

新たな溶液の指示書New Solution Instructions

私はこの石を溶かす薬と、これを使用するべきだという族長の主張を信用していない。しかし彼女は族長であるため、我々は従わねばならない。

とは言え、彼女が要求する生産量を満たすため、仕事で命を落とすような真似をさせるつもりはない。魔法の薬が、下にいる時間を縮めることはない。深く潜るほど空気は乏しくなり、坑道は不安定になっていくだろう。そこで割当量を達成するため、レシピの量を4倍とする。これでより早く成果を挙げ、坑道にいる時間を短縮できるはずだ。

細挽きして乾燥させたショーク樹脂 x4
煮立てた雪熊の胆汁 x8
アッシュピットの粉 x4

別途指示があるまで、前のレシピではなくこの指示書を使用すること

マゾグ

青白い肉食の獣Pale Creatures with a Taste for Flesh

地下の施設も、洞窟ももう知ったことか!どうしてオボルの言うことを聞いてこんな仕事を引き受けちまったのか、自分でも分からない。ゴールドの約束のせいか?それは間違いない。名誉と、もしかしたら首長になれるって考えもあったか?可能性はある。

とにかく、簡単な仕事のはずだった。洞窟に忍び込んで、辺りを見て回る。この伝説の青白い獣が実在するという証拠を見つけて、オボルのところへ持ち帰る。報酬を受け取って、雨あられの称賛を受ける。うん。そして沼地をアルゴニアンに売りつける。

こいつらは一体何なんだ?地元の老人がファルマーと呼んでいたのは聞いた。ゴブリンの一種に見えるが、考えが甘かったらしい。この忌々しい怪物に、脇腹をえぐり取られちまったからな!罠にかかったホーカーみたいに血が出てる!それにあの虫の羽音も聞こえる。近づいてきてるんだ。

誰かがお前をぶっ殺してくれることを祈るぜ、オボル。この――

石を溶かす薬のレシピStonemelt Potion Recipe

材料:

煮立てた雪熊の胆汁 x2
細挽きして乾燥させたショーク樹脂 x1
アッシュピットの粉 x1

石の組織の中で適切な反応を確実に行わせるため、材料は規定の割合を正しい順番で入れなければならない。

最初に雪熊の胆汁でベースを作り、その中にショーク樹脂を軽い泡状になるまでゆっくりとかき混ぜながら入れる。アッシュピットの粉を静かに振る。ただし、使用前に溶液をかき混ぜすぎないこと。

使う準備ができたら、勢いよく振って狙う表面に注ぐ。

墓荒らしの嘆きGraverobber’s Lament

オボルが正しかったかなんてどうでもいい。この沈んだ墓に、ドミニオンの艦隊を沈めるくらいの財宝があったって知るものか!今考えているのは、このおぞましい場所を無事に出ることだけだ!

古代のノルドが最悪のものを埋めた場所だと伝説にあったら、それが誇張じゃないとは思わないだろう?その最悪のものが、荒らしてきた他の死体みたいに横になって死んだままでいないなんて、誰に予測できる?

ここから出られたら、オボルにはもう黙っちゃいないぞ。もし出られなかったら、ここのアンデッドどもに教えを乞うことになるが。

俺がここで死んだら、オボルが惨めな人生を終えるまで化けて出てやりたいからな。

無記名の採掘日記、37ページUnnamed Mining Journal, Page 37

…ついにシャドウグリーンへ到着した。洞窟は日が当たって温かい。壁に少し氷があるのは珍しい。上の通路を試す。何もなし。明日の朝はもっと奥に行く。

物資
サルトリス3袋、粗びき1つ
乾燥湿地ウナギ5匹
スラッジ粉2袋
ロウソク15本
油脂2鍋
フェクの袋はまだ大丈夫だ。メートのカゴはもうすぐ空になる

シセイ25日

下の通路で火山の活動を感じた。これが温かい理由だ。同時にいい鉱石が見つかる前兆でもある

無記名の採掘日記、42ページUnnamed Mining Journal, Page 42

シセイ28日

カオク。スプリガンがシュサジャを殺した。地上に戻ったら彼女が死んでいた。私の物資が散乱してしまった。それでもあと数日は大丈夫。まだ鉱石のサンプルもある。シュサジャがいなくなって寂しいが、今晩はグアルのシチューを作ろう。

今日の発見: マグマの湖がある。さらに奥へは行けない。炎の湖があぶくを立て、火花を吹き出す。でも危険だとは思わない。あともう一日調査してみよう。いい鉱石がなければ移動すべきだ。お金を稼がなければ。

物資
新鮮なグアルの足
乾燥湿地ウナギ2匹
ロウソク9本
油脂1鍋
フェクの袋はまだ大丈夫

無記名の採掘日記、45ページUnnamed Mining Journal, Page 45

シセイ28日

今日、底にて探索のために炎の精霊を召喚。驚くべきものだ。泡のような炎で召喚を行うと燃え上がる。山さえ精霊の動きに合わせて揺れる。きっとお互いに話をしているんだと思う。ここは安全じゃない。炎の魔法が多すぎて、シャドウグリーンを怒らせてしまう。

いい鉱石はないが、シャドウグリーンの秘密は誰かにとって黄金に価するものだろう。スプリガンについても警告してあげたら、十分な報酬をくれるかもしれない。

物資
グアルの足半分
乾燥湿地ウナギ2匹
ロウソク5本
フェクの袋は空

旅に向けた食料品のリストFood Item List for Travel

従者スヴァインは食べることが大好きだ!彼を満足させられるものが揃っているか確認しよう。

パン6斤
スイートロール25個
タマネギ10個
乾燥ホーカー3樽
サルトリス3袋
チーズ18ブロック
ニンジン7ブッシェル
小麦粉5袋

持てる限りの魚(誇張ではない)

グリム・ハーレクイン スタイル

クラフトモチーフ43
Grim Harlequin Style

侍従ハスキル 著

我が主シェオゴラスから、「グリム・ハーレクイン」の武器や防具を求める者にたいしてガイドを書くよう指示があった。マッドゴッドの定命のしもべが、皆同じ装備に見えるようにな。もちろん、この標準化は他の教団の教義とすべて衝突する。一見したところ正気には思われないだろう(コホン)。主はおそらく、私に依頼したことをもう忘れているとは思うが、定命の者のために手引きを書くより良いことが何かあるだろうか?

正直、何でもこれよりはマシだ。そう思えてきた。

ブーツ

爪先を尖らせる必要がある。交渉の余地はない。アッパーは暗い色のキルトの寄せ集めで構わない。だが、尖った爪先だけは逸脱できない。そこをしっかりすれば後は美味い汁のようなものだ。なお、本物の汁ではない。仄めかすことは可能だが、本当に汁は出ない。

ベルト

ベルトは1本、もしくは2本、3本、4本かもしれない革紐と、なめした人間かエルフの内可能なほうの肌を使う。もちろんバックルにはにやにや笑う頭蓋骨だ。尻に道化師の帽子を被せ、舌を出した頭蓋骨をぶら下げるのも良い。出した舌はとても重要だ。スタイルの頂点にある。

頭防具は、道化師の帽子にも死刑執行人のフードにも見えるような頭巾を選ぶように。陽気だが不気味な印象を与えることがここの目標だ。それから、軽装にはマミーを覆った山賊の仮面、重装には骸骨の面頬も忘れないこと。

脚当て

ブーツと合わせるように。ここだけの話を正直に言うが、脚当てや脚甲についてはあのおっさんなる者から何も言われてない。まるっきり。脚の下に何を着ていようが気にならないようだ。好きにしてくれ。

さて、素敵な代物だ。外側に真珠を埋め込み、曲がったリムには大きく素敵なミルクパールを装飾に埋め込む。即座に死をもたらすが、真珠のようだ。本当に素晴らしい。そうは思わないか?

胸当て

紐。紐。紐とたくさんのレイヤーだ。ただし、あまり堅く制限された印象を与えないように。サマーソルトキックが不可能にはしたくない。結局のところ、グリム・ハーレクインにサマーソルトキックは必須だ。適宜行うように(時期はいつか分かる)。それから、にやにや笑う頭蓋骨の胸カメオもな。とても重要だ!

剣は長く、曲がった片刃剣にすること。ほとんど三日月刀だ。クロスガードには鋭いなんだかを彫ることができる。見れば分かるだろう。さて、以上がグリム・ハーレクインガイドだ。役に立つかどうかは、幸い私が決めることではない。

肩防具

左のポールドロン?にやにや笑う不気味な道化師の顔に、上向きの髭をつけろ。それから、もう一方は右側だ。シンメトリーが目標と仮定するならな。本当にそうかもしれない!

手袋

錯乱せし者は、今シーズンのグリム・ハーレクイン篭手がハーフフィンガーグローブでなければならないと言い出した。上半分だ。下は軽く動きやすいようにしてくれ。狂乱の主はこうも言っている。「剣や弓の間を、小さな兎のように踊ってくれ」。比喩はアレだが、意味は分かるだろう?

にやにや笑う頭蓋骨、帽子を被った道化師の顔、ダイヤモンドのキルト、何だか言う鋭く彫られたモチーフ。グリム・ハーレクインの盾にはすべてがある。利き腕以外に持つように。そうすれば、食料品店で邪魔者を押しのけられるはずだ。信じるといい。

道化師の帽子を被ったにやにや笑う頭蓋骨の話は戦棍の時にした。もう一度同じモチーフを使うのは、グリム・ハーレクインの杖の装飾を退屈なものにしてしまう。辞めた方がいい。

戦棍

グリム・ハーレクインの戦棍の先にはにやにや笑う頭蓋骨が(自然に)ついている。頭蓋骨は道化師の帽子をかぶり、出した舌が柄の右側を覆う。とても不気味だ。私が定命の者だったら、片手用と両手用を両方欲しがるところだ。残念ながら違うが。

短剣

ここで求めているものは、多かれ少なかれ曲がったポニアードだ。もちろん尖っていないといけないが、剣や斧に合わせて三日月の刃も用意するように。ギザギザのバックエッジは魚の骨を取ったり、チーズを乗せたりできる。まあ、きれいにしといたっていい。

曲がった三日月斧は必須だが、刃は様々だ。複雑な鋭く、曲がった… 何だかの柄が付く。何と呼ぼうと構わない。それから、にやにや笑う頭蓋骨だ。何にでもそれを付けろ。

スタルリム・フロストキャスター スタイル

クラフトモチーフ46
Stalhrim Frostcaster Style

(帝国公認の民族誌学者、アルフィディア・ルプス博士による以前は公表されなかったメモ)

…ログロルフ王との会合の後、私はスカイリムの数多い傍流の文化の衣服を調べる時間をとった。スカイリムには、北部タムリエルで良く知られた主流のノルドとは異なる人々が数多く住んでいた。こうした傍流の中には北部国境を激しく襲うことで有名かつ悪名高いリーチの民のクランのように、野蛮の域を出ないものもある。しかし、私は以前知らなかった服飾文化と出会う機会があった。亡霊の海の島、ソルスセイムのスコールだ(スペルが間違っていないことを祈る。メモは走り書きで行った)。

リーチの民とは異なり、種族的にスコールはノルドに属する。しかし、異種族として最初に八大神を信仰した大陸の親族とは異なり、スコールは原始的な一神教を信じたままだ。唯一の創造神「オールメイカー」を崇めている。この古代の信仰の呪術師の少なくとも一部は、氷結魔法を専門にしている。彼らは「フロストキャスター」と呼ばれる(これは、全て衣服の展示場所の隣に置いてあった石板に書かれた情報である)。

フロストキャスターの衣服の最も興味深い点は、見慣れない半透明で青と白の物質、「スタルリム」を多用していることだ。見たことがない、水晶のような鉱物である。自分に誰も注意を払っていないことを確認した後、私は手を触れ、こすって叩いて見た。それは硬く、カットされているが滑らかで、はっきりと冷気を放出していた。大使館の燃えるたき火の熱を物ともせず。私は魅了され、スタルリムを釘で引っかくことまでした。何の傷もなかった。これには驚かされた。「野蛮」と評される文明が、鋼で傷もつけられない防具の物質を生み出せるものだろうか?

太古ハイエルフ スタイル

クラフトモチーフ89
Ancestral High Elf Style

アレッシア帝国との戦いにおいて武装した戦闘員が必要となるため、諸君のような鎧や武器の職人たちはたゆまず生産を続けている。残念なことに、諸君が持つ様々な芸術的展望により、軍隊から統一性のある美が奪われてしまっている。エルフなら誰もが知るように、優雅ではない戦争は人間がやるものだ。私はそのような汚名を甘受できない。したがって全ての鍛冶屋はこれ以降、武器や防具を成型する際、明確に概説したスタイルを厳守しなければならない。

—レイヴン・ディレニ

ブーツ

古臭いと感じるかもしれないが、軍隊は胃袋のみで動くのではなく、足でも動く。それは真実だ。そのため兵士には、我々が生得の権利として持っている敏捷性を増幅させる、しっかりとした靴が必要だ。足首にぴったりと沿った、しなやかな革は不可欠である。

ベルト

もっとも優美な鳥が、威厳をもって空に飛び込む姿を想像して欲しい。我々のベルトは、そのイメージが金属と革に変換されたものでなくてはならない。ベルトの図案化された羽の細部には特に注意を払うこと。バックルは上品かつ控え目な大きさにすることを忘れないように。我々は過去の敵とは異なり「無駄に大きいバックルの奴ら」ではない。そうだな?

我々の部隊には多くの人数がおり、それぞれ特定の任務を行っている。軽装鎧で動く者はより繊細なやり方の破壊を好むと思われるため、簡素なフードで事足りるだろう。その他の部隊には、金属と革で高貴な鷲の様式的な顔を形作る。より重装の戦士のためには、嘴も付け加えるように。

脚当て

鎧の他の部位で指定されたスタイルは足防具にも適用される。防具に一貫性が生まれるかどうかはこの部位にかかっているが、同時に兵士の強さと敏捷性も足に依存する。保護は重要だが、戦場で我々の部隊が剣と魔法のどちらも回避できるように、膝の柔軟性は維持すること。

昨年の敗北を鑑み、弓と矢筒に関しては形状よりも機能を優先しなければならない。上下のリムにあるアーリエルの鷲の金属の保護部は、見た目こそ優雅だが、武器を引く時の妨げにはならないようにすること。また、保護部は射手にとって、接近戦を仕掛けてくる敵を片付ける手段にならなくてはならない。矢筒は適切な金属を用いて、鳥の翼の形状で作ること。

胸当て

胸当てには飛翔の栄光が満ちていなくてはならない。我々の兵士は戦場で泥と内臓をかき分けて進み、生命の危機に直面する。だが彼らがお互いを見た時、誰のため、何のために戦っているのかを思い出させなければならない。彼らの胸を高鳴らせるのだ!そして、この装備が本物の心臓を、人間の野蛮な怒りから守ることを願おう。

両手剣も片手剣も、我々の軍では主要な武器として役目を果たす。従って、柄頭は我々を象徴する鷲の頭を使用する新たな機会であり、鍔は上昇する鷲を思い起こさせるようなものであるべきだ。

肩防具

我々の兵士の腕は翼だ。肩防具を作る際はそれを忘れないこと。それぞれ羽と飛翔の観念を包含しながら、防御力も必要とする。

手袋

戦場で、兵士は多くの役割をこなさなくてはならない。防護性を犠牲にすることなく、手袋の内部に多くの関節部を付け加えること。擦り傷や殺害するための動きが十分に行えないなどという苦情が、一切出てはならない。

我々の金属で作られた盾は、羽と鷲の頭の型を一体化し、アーリエルに対する畏敬の念を示しながら、民が不屈で自由であることを表明する。この盾の一撃を食らう不幸な敵を倒せるほど重く、我々の部隊の移動力を損なわない軽さで作ること!

中ほどで枝分かれした杖の上部で、優雅に弧を描く2つの刃が先端に向けて細くなっていく。まるで杖そのものが空に飛び立つことを願っているかのようだ。あるいは、我々の魔術師と治癒師のためにそうあるよう努力しなければならない。杖の先端にある金属は、彼らが荒れた地形を移動する際にも役立つようにすること。

戦棍

確かに突縁は様々な形状にできる。繰り返し言うが、我々のものにはアーリエルのシンボルが使用されていなければならない。つまり、刃は羽に似せて作るように。突起の部分は刃と同じ金属で作り、他と同じように鷲に対する畏敬の念を示すこと。

短剣

我々の短剣を見た者に、我々の鋭い頭脳、破壊的な武力、気品を思い出させねばならない。だが、それはほんの一瞬の話だ。その後? その者たちは武器の使用者の希望によって、死人か負傷者のいずれかとなる。最も恐ろしい小さな戦道具を作る際には、舞い降りる鳥の羽を引き続き活用すること。また、必ず鳥の頭が塚頭を美しく飾るようにするべきだ。

我々の部隊で斧を振るう者には木こりの道具よりも美しい斧がふさわしいが、戦場における実用性を軽視したものであってはならない。全ての斧は飛翔している鷲の翼(両刃斧の場合は両翼)を模した様式で、弧を描いていなければならない。紙やすりで滑らかにしたサマーセットの木材で作られた柄は、織り上げられたしなやかな革で縛り付けておくこと。

太古オーク スタイル

クラフトモチーフ88
Ancestral Orc Style

グレナンブラの歴史家、アーメレ・メナント 著

オークは誇り高き民で、エルフの神々の中でも最強の者がデイドラ公ボエシアによって害された後、その神から生まれたとされている種族だ。その歴史の大半において恐れられ排斥されてきたオークと、タムリエル上にある彼らの痕跡を無視することは、我々を危険にさらすものだ!オルシニウムの発展段階を観察することなくして、彼らの歴史を語ることはできない。オルシニウムで繰り返された歴史の始まりは、第一紀にトラグ・グロ・イグロン首領の下でオルシニウムがオークの避難場所となった時だった。文明が花開き、この新たな国家の優れた鍛冶屋が、彼らの戦士をその強さにふさわしい鎧で武装させた。

ブーツ

太古のオークはブーツを重なり合う厚い金属の板で作っていた。オークの鍛冶屋はブーツの爪先で刃のように切らせ、命を奪えるほど鋭利にした。ブーツの内側に張られた厚い毛皮は、金属が肉体に食い込むのを防いだ。

ベルト

頑丈な革と強化した金属で作られたオークのベルトは、支えと腹部の保護の役目を共に果たした。腰帯はあばらの範囲まで広がり、固い素材で着用者を包み込んだ。巧みかつ激しく金属に彫り込まれた、怒りに満ちたオークの形相がバックルに彫られていた。

初期におけるオーク戦士の独特の美学は、この兜にもっともよく表されている。オークは細部にまで驚くべき注意を払った彫刻で、金属に無慈悲な顔を描いた。先端を尖らせた青銅の牙は、敵に自分が誰を相手にしているのか思い出させる以外に、実用的な機能はない。暗く、憤った顔の軍隊は確実に大きな恐怖を呼び起こした。

脚当て

初期のオークの戦士は、鍛冶屋と金属細工師としての技術を脚の防具にも使い続けた。精密に繋げられたチェインメイルは、最も鋭い刃からも肉体を守った。このような重さのグリーヴは、他の種族であれば馬鹿馬鹿しいほど動きを鈍らせてしまうだろう。だがオークの兵士に、命を奪うため迅速に動く必要はない。

初期のオークは矢筒さえも金属で包んでいた。持ち歩くには重かったが、その代わりにほぼ貫通されることはなかった。矢筒の底にある金属はトラグの顔で飾られ、その図案は弓のリムまで広がっていた。尖らせた金属の装飾が弓の端から突き出す様は、まるで牙のようだった。

胸当て

オークのブレストプレートには輝く青銅が多用されていた。着用者の胸の上には薄い金属のプレートがあり、体にしっかりと固定されて先細りの形になっていた。前面では恐ろしく描かれたトラグ・グロ・イグロンが睨みつけ、大胆にも着用者と争おうとする者の心に、恐怖を植え付けた。

太古のオークは、その時代の平均的な剣と比べてはるかに大きな剣を振るっていたと見られる。彼らがより長く、より厚みのある武器を振るう力があったためか、あるいは単純にその外観と感触を楽しんでいたためかは熱い論争を呼んでいる。しかし確実に分かっているのは、柄には同じようにトラグ・グロ・イグロンの顔が入っていたことだ。彼はあらゆる困難にもかかわらず、オークが力を手にした象徴だったのだ。

肩防具

オークが恐ろしい相手だということは、我々のほとんどが知っている。彼らはタムリエルのほぼ全ての種族よりも背が高く、体格も良い。例えそうだとしても、この戦士たちには不十分だった。オークの鍛冶屋は肩のポールドロンを輝く金属で念入りに仕上げ、実際よりも大きい印象を与えるため、上向きに角度をつけた。すでに並外れた種族であるが故に、この効果は敵を心底震え上がらせたに違いない。

手袋

古代ネードの芸術作品は、最も初期のオークが残虐な行為を楽しみ、野蛮な法の元に暮らしていたことを示唆している。完全な真実かどうかは定かでないが、メッキ金属の手袋を見れば、残虐行為の効率性に重点を置いていたことが分かる。このような手袋があれば、武器を持たないオークも恐ろしい敵となる。金属で覆われた拳から放たれる一撃は、人の顔を破壊し得るだろう。

もしかしたらオークの金属細工を最も見事に示すのは盾かもしれない。オークが残忍で野蛮だったと言う者は、明らかに彼らが作った素晴らしい彫刻を見ていない。人目を引く両角を備えた強靭なオークの兜は、盾の面の特色となっている。

オークの杖と戦棍がやけに似通っていることに気づくと、研究者は思わず笑ってしまう。破壊力が同様ではないが、最も一般的な杖にはやはり先端に重量のある金属の塊がついていた。多くのデザインがこの塊の底にあるオークの顔の彫刻につぎ込まれた。小さいものではあったが、高く掲げられた彫刻の銀色の凝視を受けるのは、極めて恐ろしいことだったと推測される。

戦棍

戦士の戦棍の幅広の頭部には、同様に無骨なトラグ・グロ・イグロンが刻まれたいた。この重さがオーク戦士の生まれながらの強さを証明している。破壊的な衝撃を与えるために作られた鋭い金属は、どんな相手の骨も確実に砕いた。

短剣

最も小さな短剣でさえ、柄にはオークの怒りに咆哮する顔がついていた。刃は脅かすような角度で曲線を描き、この短剣を突破のために効果的な武器としていた。この武器は目立たないように作られなかった。太古のオークはそんなものを必要としていなかったのだ。彼らは敵味方に対して区別なく挑む証として、鞘に収めた短剣を誇り高く腰に下げていた。

オークは採掘の機会に恵まれた土地にいたため、強固で実用に耐える金属を利用できた。彼らの鍛冶屋は曲線というより先端と言えるまでに削り込まれた刃を持つ重斧で、オークの鍛冶屋の残忍な意図を真に示す品を形作った。
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