鍛冶師助手メール 32週間目

222日目
そのことで思い出したが、「四鉄製錬所」は人間とエルフの双方に既知の、あるいは未知のあらゆる金属を扱うことをとても得意にしている。そのような加工は法外なほど値が張る。良き鍛冶屋よ、私達の高度な技術はいつでも用立てられる。その加工を二流の鍛冶屋に任せ、危うくさせる意味はあるのか?

223日目
「四鉄」の供給する材料は、絶大な期待をも上回っただろう。私達は引き続き、謙虚に奉仕しよう。

224日目
ウルベクは金属を叩いて形作る前に、溶解して熱する利点をやっと理解した。彼は精錬せずに鍛造した刀剣を非常に誇っていたが、それも私の盾に打ち砕かれるまでだった。私は腕の感覚が戻ると、彼に不純物の取り出し方を見せた。ようやく上達した。

225日目
全てのオークは、全力を注ぐことに固執するのか?この子には機微や技巧の考えがほぼない。暴力で強調されない動きは、全く価値がないと思っているようだ。最終分のインゴットを注意深く鋳型に流し込ませた時は、今にも激高すると思った。彼はまだ、壁と床についた初回分をこすり取らなくてはならない。

226日目
ウルベクは仕事を見るにふさわしい腕前になった。そのうちあなたに自らの作品を見せられる準備が整うだろう。事前に点検し、ラウモントの家名の基準に達しない場合、あなたに送られることはないから安心してほしい。

227日目
顧客との健全な関わりを築くことは、職人にとって必要不可欠な技術だ。ウルベクには最初の作品に加えて、職業上の対応をさせようとしたものの、執筆に大きな問題を抱えている。彼の筆跡に耐えられる鉛筆や紙が作られたことはない。

228日目
ラウモント家は学ぶことへの情熱に価値を認めているため、現在、ウルベクは個人的なプロジェクトに取り組んでいる。同梱したのは店の材料であり、十分に満足してもらえると確信している。

鍛冶師助手メール 31週間目

215日目
ようやくあの子は、散らかすのと同じくらい早く片付けられるようになった。今日の授業は手の込んだものではないが、扱うのが単純な銅にしろ、黒檀のような貴重な品にしろ、溶融点と金賀鋳造の基本は押さえておかねばならない。

216日目
ある時点に達すると、あらゆる見習いは師匠より物知りだと考え、つまらない工程が時間の無駄だと考えて近道をするものだ。これほど早くウルベクがそこへ到達するとは思っていなかった。彼は私の金床で鉱石を打ち始めた。すぐに道理が分かるだろう。

217日目
彼は金床を割った。私は唾を吐くほどの怒りに震えている。許してほしい。あなたの注文の品を送る。

218日目
3代前の祖先があの金床で5王朝の刀剣を鋳造し、その3代前の祖先が金床をまさしくこの場所の基礎に加えた。それは精錬所の礎である。今では深い亀裂により損なわれてしまい、完全に取り替えなくてはならないだろう!

219日目
私の葛藤をあなたに打ち明けることで、取引関係が損なわれるかも知れないと気づいた。良き鍛冶屋よ、「四鉄」には稼働中の金床が他にもいくつかある。継続中のサービスに遅れが生じることはない。

220日目
あなたが支払ったサービスの品質をずっと疑う必要はない。私が言いたいのは、数世紀にわたる日々の仕事にもかかわらず、先祖伝来の金床は一度たりとも修理を必要としなかったということだ。それが際立たせているのは、よほど例外的な事情がない限り、「四鉄」の製品に欠陥はないということだ。

221日目
ラウモント家はその優れた技術が、戦時と平時の両方で何世代も続いてきたことを証明できる。鉄の息子の黒剣は、その統治の間に1万人の兵士を切ったと言われている。古代カムローンの統治者からタムリエルで最も希少な鉄の加工を任されたのは誰か?それはラウモント家だ。

鍛冶師助手メール 30週間目

208日目
新人が慣れるまで、通常より長くかかるかも知れない。あの子は指示に応えるものの、到着してから一言も喋っていない。正直に言って会う前に聞かされていなければ、あの不恰好な獣人が私の息子と同じ年齢だとは思わなかっただろう。あの子の腕の太さは、私の腰回りと変わらない。

209日目
ああ、若いウルベクが慣れてきた。他の見習いと住まわせようとしたが、ベッドが壊れてしまい、地下に住みたいと言った。つまり、不満げにブツブツ言って、石の床で羽を伸ばしたということだ。かなり心地良いようだ。

210日目
クラン・タムノッシュのオークは石を砕き、炭鉱で働いていたのだろう。送られてきた子が雄牛に似ているのもうなずける。彼には私達の優れた金属加工と、彼が継承するラウモント家の豊かな歴史を説明したが、あの子はなんとあくびをした。話しても無駄なようだ!

211日目
鍛冶場でウルベクを働かせるのは気が引ける。吹子をやらせるのさえ憚られる。オークと仕事をした経験があるのなら、助言を求めたい。今のところは鉱山を見せて、鉱石を掘るように言ってある。

212日目
シェオールの血にかけて、あのオークの子は掘れる。私の背丈ほどもある新しい鉱石の山ができた。当分の間、安定供給を約束できるのは彼のおかげだ。もし店のつるはしを壊していなければ、今でも掘りに行っていただろう。

213日目
ウルベクが鉱石の出所を理解できるようになった今、鉱石がいかに使える形に変えられるのかを見てもいい頃だろう。彼は鉱山から作業用の積荷を持ってくる。うまくいけば、ラウモントの刻印に相応しい金属を精錬する。

214日目
配達が遅れていたら本当に申し訳ない。ウルベクが鉱山の荷車をまるごと製錬所に引っ張って、危うく埋められそうになったのだ。私は学習者を叱らないようにしている。正直に言えば、あの子を怒らせると命を取られそうだ。

鍛冶師助手メール 29週間目

201日目
良き鍛冶屋よ、これからはよろしく頼む!私は最も名高く知られた「四鉄製錬所」、フォージマスターのルドヴィック・ラウモントだ。最高の素材をあなたのような職人にお届けできることを、大変誇りに思っている。同梱したのは仕事を始める記念の品だ。役立つことを祈る。

202日目
あなたと仕事をするようになったのは「四鉄」の名声によるものだと思うが、これは一朝一夕に打ち立てられたものではない。ラウモント家は家業を12代に渡って続け、その家名を高めたのだ。さて、今日も再び良き品をお届けしよう。

203日目
ラウモントの家は人と炎の精霊の交わりから生まれたとか、その子供達は溶鉱炉から生まれたとかいう話には耳を貸すな。ブレトンはありそうにないことを考えがちで、物事を大げさに言う性分だ。

204日目
あらゆる面で、ラウモントが持つ金属加工の能力は、神のひらめきのようなもので実現したのではない。その才能は長年の伝統と進歩によって叩き込まれ、世界と共有できるように先人の手と槌が仕上げたものだ。

205日目
私は「四鉄」のことを学び舎であると言ったかな?まさにそうなのだ!生まれながらに才能のある者に技術を伝え、世界中の勤労な見習いに冶金学の教育を施している。

206日目
なんと、ラウモント家の技を学びに、新しい見習いがオルシニウムからはるばるやってくるそうだ。ブレトン文化の利点を急成長するオーク社会に伝えられることで、胸が膨らむ思いでいる。

207日目
短い文面を許してほしい。明日到着する客人の準備があるのだ。すべての注文は滞りなく届けられる。

鍛冶師助手メール 28週間目

192日目
ナラスギは怒ってる。二人の鍛冶屋に渡す物資が必要で、他のやつの物資は見つけなくていいって。疲れ果ててたし、よかった。もちろんあんたはその二人のうちの一人だ。—アクセル

193日目
今日はいい日だ!くたびれてなくて、元気一杯だ!いい物資を見つけたぞ、あんたもとても気に入ってくれると思う。—アクセル

194日目
今日はナラスギと母さんが家具を見て回ってる。あまりお金がたくさんかからないといいんだが。お金はたくさんもってない。でもナラスギはベッドがいると言う。母さんは床に麦わらをひけば十分だと言う。また母さんとナラスギのケンカが始まった。—アクセル

195日目
新しいベッドが気に入らない。地面から離れすぎてて、夜中に転げ落ちそうだ。そばの床で寝てる、母さんの上に落ちるのも怖い。ああ、アクセルだ。物資が用意したよ。

196日目
昨日はベッドから落ちた。5回もだ。かかとが痛い。一日中かかとで歩いて物資を探したんだ。気に入ってくれるとうれしい。—アクセル

197日目
今日はかかとがよくなった。ベッドにも慣れてきた。昨日は3回しか落ちなかったしな!でも母さんを踏んづけて怒られたよ。物資を用意しておいた。—アクセル・ロックバイター

198日目
新しいベッドが気に入った。あんたも買うといい。ベッドで寝るのはいい、その下で寝るのもいい。母さんはそこで寝てるから、夜に踏んづけることもなくなった。よく休めるようになったから、もっと物資が集められるようになった。—アクセル

199日目
ナラスギと二人で物資を探した。ナラスギは俺を愛してると言った。その後に叩かれたから本当なんだろう。とても幸せだ。—アクセル

200日目
今日はいい一日だった。明日もいい日だろう。俺は幸せだ。ナラスギも幸せだ、母さんもまあ幸せだ。あんたも幸せだとうれしい。いつも通り、物資を用意した。—いつでもあんたの友、アクセル・ロックバイター